なぜストーリーがプレゼンに必要なのか
人は論理よりも物語で動きます。どれだけデータや根拠が揃っていても、聴き手の心が動かなければ行動は生まれません。プレゼンにストーリー(物語の構造)を組み込むことで、情報が記憶に残りやすくなり、意思決定を後押しする力が生まれます。
プレゼンで使える3つのストーリーの型
型①「課題→解決」型(ビフォーアフター)
最もシンプルで使いやすい型です。「困っていた→こう変わった」の流れで伝えます。
例:「以前、御社と同じ悩みを抱えていた◎◎社では、月30時間の会議時間がかかっていました。弊社のツール導入後は10時間に削減され、その20時間が新規開拓に充てられるようになりました」
型②「旅(ヒーローズ・ジャーニー)」型
主人公(=聴き手)が課題に直面し、乗り越え、成長するという物語の流れを使います。
| ステップ | 内容 | プレゼンでの使い方 |
|---|---|---|
| ①日常(現状) | 今の安定した状態 | 聴き手の現状を描写する |
| ②冒険への呼びかけ(課題) | 変化・問題の発生 | 「しかし今、○○という変化が起きています」 |
| ③試練(葛藤) | 困難・障壁 | 「従来の方法では対応できない理由」を提示 |
| ④解決(新たな力) | 変革をもたらすもの | 提案する商品・アイデアの登場 |
| ⑤帰還(成果) | 変化後の世界 | 導入後のベネフィットを具体的に描く |
型③「共感→発見」型
聴き手と同じ経験や感情から始め、そこから気づきを与える型です。冒頭で「わかる!」を生み出します。
例:「プレゼン前夜に『本当にこの内容で大丈夫か』と不安になった経験はありますか?私も20代の頃は毎回そうでした。でも、ある型を使うようになってから、その不安がゼロになりました」
ストーリーを組み立てる5つのステップ
- 聴き手を特定する:「誰の・どんな課題に・何のために話すのか」を1行で書きます。
- ゴールを決める:「この発表を聞いた後、聴き手にどう行動してほしいか」を決めます。
- コアメッセージを1文に絞る:「一言で言うと何が言いたいか」を書きます。
- 3つの型のうち合うものを選ぶ:プレゼンの目的(説得・共感・啓発)に合う型を選びます。
- 証拠(事例・数値)を盛り込む:ストーリーに信頼性を持たせる具体的データを入れます。
まとめ|型を選んで物語で聴き手を引き込む
プレゼンのストーリーとは、情報を「体験」として伝えるための構造です。「課題→解決」「ヒーローズ・ジャーニー」「共感→発見」の3つの型を使い分けることで、どんな場面でも聴き手を引き込むプレゼンが作れます。まず1本のプレゼンで1つの型を試してみましょう。
プレゼン全体の構成の作り方は、プレゼンの構成例|基本の型と伝わる流れの作り方もあわせてご覧ください。
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